厚生労働省
知る、考える。みんなが生きやすい社会へ。

MENU

文字サイズ

標準
特大
居場所づくりの実践事例集
ひきこもりVOICE STATION地域共生を目指すひきこもりの居場所づくり

岡山県

「ほっとタッチ」(総社市社会福祉協議会)

※2019年時点での活動情報です。最新の活動状況は各居場所にご確認ください。

画像画像

基本情報

  • 居場所名:ほっとタッチ
  • 主催団体名:総社市(委託先:総社市社会福祉協議会)
  • 世話人:総社市社会福祉協議会ひきこもり支援員、同市の無償スタッフ61名
  • 参加者数:1回の参加人数は3~5名
    ※性別:男性約6割、女性約4割、年齢:昼の居場所は30~50代、夜の居場所は20代が多い
  • 参加要件:当事者・経験者と家族も参加可能、年齢制限なし
  • 運営開始時期:平成29年2月
  • 開催頻度:週5回、昼と夜開催
  • 開催場所:同市が保有する単独の常設施設

総社市のひきこもり支援は「行政と社会福祉協議会の協働体制」で取り組んでいる。同市社会福祉協議会が市から委託を受けて、運営及び支援にあたっている。

同市のひきこもり支援は、平成27年に生活困窮者への支援の一環で「ひきこもり支援検討委員会」が立ち上がったことからスタートした。同年には、ひきこもりサポーターの養成事業も開始した。
そしてひきこもり支援センター「ワンタッチ」を開設し、サポーターとソーシャルワーカーたちがチームを組み、丁寧かつ根気よく訪問支援を重ねることで、ひきこもり状態だった約200人とつながり、個に応じた支援が始まった。その活動の中で、ひきこもり状態の方がいつでも安心して集える居場所「ほっとタッチ」の開設・運営を行っている。

活動内容

「ほっとタッチ」は、家族以外の第三者とのつながりがほしいと思っている方や仲間づくりをしたい方たちのためにほっと安心して過ごせる居場所をつくることを目指している。本人に対する相談活動のほか、ボランティアを通じての社会参加促進、生活上の困りごとの支援活動、市が養成したひきこもりサポーターを通じての地域ネットワーク活動、家族会の運営などを行っている。具体的には、スポーツ活動、農作業体験、料理体験、リラックスする体験活動、絵画活動、ゲームによる交流、対話交流などを実施している。

居場所を運営するにあたり、参加者が安心して交われる雰囲気を大切にしているという。雑談やフリートークにおいても、参加者の間で陰口や誹謗中傷がないように配慮をしている。外部からの安心・安全の確保も重要視している。配慮が必要な方に対しては、部屋を移動するなどその都度対応している。ルールは設けていない。

特徴

2019年末現在の参加者は、利用月数3ヵ月未満が5名、1年以上3年未満が10名。ひきこもりの相談はひきこもり支援センター「ワンタッチ」でまず一緒に考え、居場所への希望者は「ホットタッチ」に繋いでいる。

「ホットタッチ」には、61名のボランティアサポーターが登録されている。サポーターは、市民の中から希望者を募り、ひきこもりサポーター養成講座を受講した人たちで構成されているという。

大切にしている理念として「当事者の方が家以外の居場所を見つけられるようにすること」を掲げている。また、訪れた方がほっと安心して過ごせるように、地域の方にひきこもり支援サポーターとして入ってもらい、落ち着ける空間をつくるように努めている。平日は毎日開設し、どなたでも来てもいいようにしている。

初参加者と接する際には、参加者がその場に慣れるよう、地域のひきこもり支援サポーターだけに任せるのではなく、事前に関わっているワンタッチのひきこもり支援員も一緒に活動するようにしている。居場所に来なくなった人への対応としては、電話や手紙、電子メールで連絡をするようにしている。家族への連絡もとるようにしている。

居場所の当番はひきこもり支援サポーターが担っており、毎日人が変わるしくみとなっているため、それが苦手な利用者への配慮が今後必要だという。さらに、中心部から離れたところに住んでいる人は居場所を利用しにくい課題があるという。

contents 当事者・経験者の声に触れよう

  • ヒャダインさんからのメッセージ

    ヒャダインさんからのメッセージ

  • 佐々木一医師からのメッセージ

    佐々木一医師からのメッセージ

  • ひきこもり広報・海谷一郎さん

    海谷一郎さんからあなたへ

  • ボイスTV⑥【仲間とつながる】ゲスト:宮本亞門/宮武将大(一般社団法人hito.toco 代表理事)

  • ボイスTV⑤【親の気持ち 子の気持ち】ゲスト:宮本亞門/池上正樹(KHJ全国ひきこもり家族会連合会副理事)

  • ボイスTV④【お金と仕事のこと】ゲスト:JOY/石井志昂(不登校新聞代表)

  • ボイスTV③【ゲームとかネットとか】ゲスト:JOY/新里渉(元ひきこもりプロゲーマー)

  • ボイスTV② 【ココロと健康】ゲスト:山田ルイ53世/大橋伸和(ひきこもりピアサポーター)

  • ボイスTV①【世間の目がツライ!】ゲスト:山田ルイ53世/林恭子(ひきこもりUX会議代表)

  • ひきこもってた時、つらかったことは?きっかけは?

  • イジメから不登校・ひきこもりへ。20歳で居場所につながり仲間との起業を目指す

  • 同じ境遇の仲間がいる、ひとりじゃないって思えたことで救われた

  • 生きている意味がないとひきこもり状態に。曲づくりを通じて見えてきたものは?

  • ひきこもり×農業によって、生きづらかった自分が変わっていく

  • 10.22ひきこもりVOICE STATION全国キャラバンin TOKYO ダイジェストムービー

  • 夏井いつきさんが審査する、おウチde俳句大賞「ひきこもごも部門」

  • ひきこもり経験者、ピアサポーターとして今伝えたいこと

  • 経験者として居場所づくりを展開。今、必要な支援とは?

  • 22年間ひきこもった息子との暮らしから、わかったこと

  • もっとオンラインでの仕事が増えたらいいのに。プログラマー講師として伝えたい事

  • 30年間のひきこもり生活って?回復するきっかけは?

  • 大変な東京での仕事。ある日突然、心の病、そしてひきこもりに。

  • 田口ゆりえさん×池上正樹さん

    家族会の代表・田口ゆりえさん×KHJ池上正樹さん

  • 東畑開人さん

    臨床心理士東畑開人さんからひきこもり当事者の皆さんへ

  • 松山ケンイチさんと荻上直子さん

    松山ケンイチさんと荻上直子さんからあなたへ

  • 笑いのたねプロジェクト代表後藤誠子さんにお話を伺いました。

  • 安芸福祉保健所の公文一也さんにお話を伺いました。

  • 元ひきこもりの自称「惨敗王」の シンガーソングライター哲生さんにお話を伺いました。

  • 東京学芸大学准教授 福井里江さんにお話を伺いました。(パート1)

  • 東京学芸大学准教授 福井里江さんにお話を伺いました。(パート2)

  • ひきこもりUX会議代表林恭子さん、女性当事者インタビュー

  • 株式会社ウチらめっちゃ細かいんで 代表取締役の佐藤啓さんインタビュー

  • ワーカーズコープ連合会 東葛地域福祉事業所 岩佐哲也インタビュー

  • 構成担当が、ひきこもりオンライン当事者会に参加してみた。

  • 高知ひきこもりピアサポートセンター、ピアサポーター下田つきゆびさんインタビュー

  • ひきこもり当事者の家族会に参加されているご家族の方にお話を伺いました。

ページトップへ戻る