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居場所づくりの実践事例集
ひきこもりVOICE STATION地域共生を目指すひきこもりの居場所づくり

北海道

「よりどころ」(NPO法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク)

※2019年時点での活動情報です。最新の活動状況は各居場所にご確認ください。

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会場の北海道立道民活動センター「かでる2.7」

基本情報

  • 居場所名:よりどころ
    (当事者会と家族会が同名で実施されているが、本調査票においては当事者会のみ)
  • 主催団体名:「特定非営利活動法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」
  • 世話人:田中敦
  • 参加要件:ひきこもり当事者及び経験者
  • 開始時期:2018年6月
  • 開催場所:北海道立道民活動センター「かでる2.7」
  • 開催頻度:月2回(当事者会)
  • 参加者数:1回平均15名
  • 参加費用:無料
  • スタッフ:有償ひきこもりピアスタッフ常時5名体制
    運営委託事業統括(受付担当)に経験者ピアスタッフ1名
    当事者会:経験者ピアスタッフ4名+市ひきセンPSW月1回1名派遣
    家族会:家族ピアスタッフ2名+経験者ピアスタッフ2名の協働+市ひきセンPSW月1回1名派遣

当事者団体の陳情や「厚労省ひきこもりサポート事業」の充実に基づき、札幌市の「公募型プロポーザル」にエントリーした結果、「特定非営利活動法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」に委託として決定。2018年6月より、札幌市ひきこもり地域支援センターと協同して試行事業を開始した。事業のニーズに伴い、2019年度から活動を拡充して実施している。なお、2021年度にはさらに実施回数を拡充する予定となっている。

活動内容

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2019年12月16日の「よりどころ」の会場。和室での開催も多い。

「よりどころ」は、北海道立道民活動センター「かでる2.7」の一室にて開催。ひきこもり当事者・経験者が集まり、フリートークや、ピアスタッフの提案などによる企画が行われる。お菓子のほか、ピアスタッフ発案の心理テストやボードゲームなどもある。
溶け込んだ柔らかい雰囲気の中で、自由に話をして過ごすことができる。また、雑談が得意ではない参加者への配慮として、一人で過ごせるテーブルやゲームを用意している。

特徴

「よりどころ」の利用者は、男性が7割、女性が2割、その他が1割の構成となっており、20~50代まで幅広く参加している。変化を求める居場所ではなく、世話人や数名のピアスタッフによる利用者への関わり方も、自然でフラットな関係性が重視されている。参加者とピアスタッフの間に上下関係がないため、良い意味で「誰がスタッフかわからない」という雰囲気があり、安心して参加ができることが居場所の強みである。「ピアサポーターという専門家」による「支援」は行わない姿勢がはっきりとしている。

利用者からも「ひきこもりの情報が話せる」「あまり強制的なことはなく、無理せずその中に居ることができる」「安心ができる場所」など、満足度の高い声が寄せられている。

以下は、居場所を運営するにあたり大切にしていることである。

  • 場づくりは参加者と共につくること。
  • 初参加者への対応では、気配りや心配りを心掛ける。
  • あれこれ詮索するような働きかけはしない。
  • 参加しなくなった人に対して、住所がわかる場合は絵葉書を送る。
  • 参加者がやりたいことは取り入れている。
  • 参加者が来てよかったと思えることを大切と考える。
  • 参加者のために居場所があるので、運営側で目的をはじめから定めることはしない。
  • 居場所は通過点の場所で、居場所に来ることで変化を求めるものではない。

居場所を今後運営していく課題として、開催回数を増やすためのピアスタッフの確保、ピアスタッフの体調が悪いときの体制づくりなどが挙げられる。ピアスタッフへの謝礼も増やしたいという。

contents 当事者・経験者の声に触れよう

  • 全国キャラバン ㏌ 鹿児島「今わたしにできること〜色んなこころの居場所を考える」

  • 全国キャラバン ㏌ 山口「今わたしにできること〜安心できる第三者の力」

  • 全国キャラバン ㏌ 山形「今わたしにできること〜地域づくりの視点から」

  • 全国キャラバン ㏌ 栃木「今わたしにできること~ひきこもり当事者の家族に対して」

  • 全国キャラバン in 滋賀「今わたしにできること〜多様な立場からの関わり方」

  • ヒャダインさんからのメッセージ

    ヒャダインさんからのメッセージ

  • 佐々木一医師からのメッセージ

    佐々木一医師からのメッセージ

  • ひきこもり広報・海谷一郎さん

    海谷一郎さんからあなたへ

  • ボイスTV⑥【仲間とつながる】ゲスト:宮本亞門/宮武将大(一般社団法人hito.toco 代表理事)

  • ボイスTV⑤【親の気持ち 子の気持ち】ゲスト:宮本亞門/池上正樹(KHJ全国ひきこもり家族会連合会副理事)

  • ボイスTV④【お金と仕事のこと】ゲスト:JOY/石井志昂(不登校新聞代表)

  • ボイスTV③【ゲームとかネットとか】ゲスト:JOY/新里渉(元ひきこもりプロゲーマー)

  • ボイスTV② 【ココロと健康】ゲスト:山田ルイ53世/大橋伸和(ひきこもりピアサポーター)

  • ボイスTV①【世間の目がツライ!】ゲスト:山田ルイ53世/林恭子(ひきこもりUX会議代表)

  • ひきこもってた時、つらかったことは?きっかけは?

  • イジメから不登校・ひきこもりへ。20歳で居場所につながり仲間との起業を目指す

  • 同じ境遇の仲間がいる、ひとりじゃないって思えたことで救われた

  • 生きている意味がないとひきこもり状態に。曲づくりを通じて見えてきたものは?

  • ひきこもり×農業によって、生きづらかった自分が変わっていく

  • もっとオンラインでの仕事が増えたらいいのに。プログラマー講師として伝えたい事

  • 30年間のひきこもり生活って?回復するきっかけは?

  • 大変な東京での仕事。ある日突然、心の病、そしてひきこもりに。

  • 10.22ひきこもりVOICE STATION全国キャラバンin TOKYO ダイジェストムービー

  • 夏井いつきさんが審査する、おウチde俳句大賞「ひきこもごも部門」

  • ひきこもり経験者、ピアサポーターとして今伝えたいこと

  • 経験者として居場所づくりを展開。今、必要な支援とは?

  • 22年間ひきこもった息子との暮らしから、わかったこと

  • 田口ゆりえさん×池上正樹さん

    家族会の代表・田口ゆりえさん×KHJ池上正樹さん

  • 東畑開人さん

    臨床心理士東畑開人さんからひきこもり当事者の皆さんへ

  • 松山ケンイチさんと荻上直子さん

    松山ケンイチさんと荻上直子さんからあなたへ

  • 笑いのたねプロジェクト代表後藤誠子さんにお話を伺いました。

  • 安芸福祉保健所の公文一也さんにお話を伺いました。

  • 元ひきこもりの自称「惨敗王」の シンガーソングライター哲生さんにお話を伺いました。

  • 東京学芸大学准教授 福井里江さんにお話を伺いました。(パート1)

  • 東京学芸大学准教授 福井里江さんにお話を伺いました。(パート2)

  • ひきこもりUX会議代表林恭子さん、女性当事者インタビュー

  • 株式会社ウチらめっちゃ細かいんで 代表取締役の佐藤啓さんインタビュー

  • ワーカーズコープ連合会 東葛地域福祉事業所 岩佐哲也インタビュー

  • 構成担当が、ひきこもりオンライン当事者会に参加してみた。

  • 高知ひきこもりピアサポートセンター、ピアサポーター下田つきゆびさんインタビュー

  • ひきこもり当事者の家族会に参加されているご家族の方にお話を伺いました。

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