厚生労働省
知る、考える。みんなが生きやすい社会へ。

MENU

文字サイズ

標準
特大
居場所づくりの実践事例集
ひきこもりVOICE STATION地域共生を目指すひきこもりの居場所づくり

神奈川県

「ひき桜」(ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in 横浜)

※2019年時点での活動情報です。最新の活動状況は各居場所にご確認ください。

画像

フリー交流、卓球、ゲーム、女子会。などが行われている

基本情報

  • 居場所名:ひき桜
  • 主催団体名:ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in 横浜
  • 世話人:Toshi
  • 運営開始時期:2015年6月
  • 開催頻度:月1回
  • 平均利用者数:30人
  • 開催場所:神奈川県立青少年センター
  • 参加要件:ひきこもり当事者経験者でかつ、※注意事項を守れる方、年齢制限なし

※注意事項

  • 相手を不快にさせる言動はしない(相手の批判、差別的発言、セクハラ発言、ナンパ行為など)
  • 個人情報を外に出さない
  • 勧誘しない(宗教、NPOや支援団体など)
  • 連絡先の交換は自己責任で

活動内容

2014 年8 月のひきこもり家族会(KHJ 神奈川虹の会)で出会った当事者同士で、喫茶店でダベるなどの交流があった。その後「こんな感じ(喫茶店のような)の居場所があったらおもしろいね」という話になり、2015 年7 月に第1 回ひき桜(当事者会)を開催した。

画像

その場でその人が過ごしたいように過ごせることを大切にしており、人との交流も当人に任せており自己紹介もしていない。その他、PCによる絵描き、音楽(電子ピアノあり)、読書など自由に時間を過ごすことが出来る。プログラムは無いため、やることは自由。

特徴

「ひき桜」ではどの時間に行っても帰ってもOK。ただ居るだけで良い、参加者が居たいように過ごすことが出来る場所。運営者も一人の参加者という立場で。参加者の持ち込み企画を歓迎し、参加者が行いたいことを「まずやってみよう」とハードルを低くして発案できる環境を大切にしている。

形式にとらわれず、フレキシブルに運営している。運営者と参加者など、役割分けをしない。準備など運営者だけでやるのでは無く、参加者と一緒に場を創っていく。参加者が自発的に運営に参加することを歓迎している。運営で失敗しても安心な雰囲気。好きに動いても怒られない感覚を大切にしている。運営者で会の振り返りを行い、次回以降の開催に活かしている。

就労・社会参加への誘導や、自己啓発のようなことは行わない。参加者の安心安全を守るための配慮(注意点)は、事前に参加者に守ってもらうことをお願いするのみで、運営者からの指示はない。参加者が苦しんでいても受け止めはするが、解決の助言や押しつけはしない。相談やカウンセリングといった支援ではなく、あくまでその人が居たいように居られる「居場所」をつくることをモットーとする。

居場所づくりは「自分自身が求めている居場所」を作っていくことから。他の居場所が物理的に遠い場合、プログラムが自分に合わない場合、自分の求めている居場所を自分で作っていくことが最初の動機となり、自分のためにやっていたことが、いつの間にか相手の役に立っていたという波及効果は大きい。ひきこもりの当事者や経験者の強みを活かした居場所づくりを大切にしている。

居場所の継続には開催できる場所や費用となる物理的資源と、運営の担い手や、トラブル時に相談できるスーパーバイザーなどの人的資源の両方が必要。そのため、経済的側面だけでなく、当日の運営や事務を担える存在と、運営者へのメンタルケアが必要。

「ひき桜」は当事者が働いていても働いていなくても、そのままの自分で訪れることのできる場所になっており、多くのひきこもり当事者・経験者の安心になっている。

contents 当事者・経験者の声に触れよう

  • 全国キャラバン ㏌ 鹿児島「今わたしにできること〜色んなこころの居場所を考える」

  • 全国キャラバン ㏌ 山口「今わたしにできること〜安心できる第三者の力」

  • 全国キャラバン ㏌ 山形「今わたしにできること〜地域づくりの視点から」

  • 全国キャラバン ㏌ 栃木「今わたしにできること~ひきこもり当事者の家族に対して」

  • 全国キャラバン in 滋賀「今わたしにできること〜多様な立場からの関わり方」

  • ヒャダインさんからのメッセージ

    ヒャダインさんからのメッセージ

  • 佐々木一医師からのメッセージ

    佐々木一医師からのメッセージ

  • ひきこもり広報・海谷一郎さん

    海谷一郎さんからあなたへ

  • ボイスTV⑥【仲間とつながる】ゲスト:宮本亞門/宮武将大(一般社団法人hito.toco 代表理事)

  • ボイスTV⑤【親の気持ち 子の気持ち】ゲスト:宮本亞門/池上正樹(KHJ全国ひきこもり家族会連合会副理事)

  • ボイスTV④【お金と仕事のこと】ゲスト:JOY/石井志昂(不登校新聞代表)

  • ボイスTV③【ゲームとかネットとか】ゲスト:JOY/新里渉(元ひきこもりプロゲーマー)

  • ボイスTV② 【ココロと健康】ゲスト:山田ルイ53世/大橋伸和(ひきこもりピアサポーター)

  • ボイスTV①【世間の目がツライ!】ゲスト:山田ルイ53世/林恭子(ひきこもりUX会議代表)

  • ひきこもってた時、つらかったことは?きっかけは?

  • イジメから不登校・ひきこもりへ。20歳で居場所につながり仲間との起業を目指す

  • 同じ境遇の仲間がいる、ひとりじゃないって思えたことで救われた

  • 生きている意味がないとひきこもり状態に。曲づくりを通じて見えてきたものは?

  • ひきこもり×農業によって、生きづらかった自分が変わっていく

  • もっとオンラインでの仕事が増えたらいいのに。プログラマー講師として伝えたい事

  • 30年間のひきこもり生活って?回復するきっかけは?

  • 大変な東京での仕事。ある日突然、心の病、そしてひきこもりに。

  • 10.22ひきこもりVOICE STATION全国キャラバンin TOKYO ダイジェストムービー

  • 夏井いつきさんが審査する、おウチde俳句大賞「ひきこもごも部門」

  • ひきこもり経験者、ピアサポーターとして今伝えたいこと

  • 経験者として居場所づくりを展開。今、必要な支援とは?

  • 22年間ひきこもった息子との暮らしから、わかったこと

  • 田口ゆりえさん×池上正樹さん

    家族会の代表・田口ゆりえさん×KHJ池上正樹さん

  • 東畑開人さん

    臨床心理士東畑開人さんからひきこもり当事者の皆さんへ

  • 松山ケンイチさんと荻上直子さん

    松山ケンイチさんと荻上直子さんからあなたへ

  • 笑いのたねプロジェクト代表後藤誠子さんにお話を伺いました。

  • 安芸福祉保健所の公文一也さんにお話を伺いました。

  • 元ひきこもりの自称「惨敗王」の シンガーソングライター哲生さんにお話を伺いました。

  • 東京学芸大学准教授 福井里江さんにお話を伺いました。(パート1)

  • 東京学芸大学准教授 福井里江さんにお話を伺いました。(パート2)

  • ひきこもりUX会議代表林恭子さん、女性当事者インタビュー

  • 株式会社ウチらめっちゃ細かいんで 代表取締役の佐藤啓さんインタビュー

  • ワーカーズコープ連合会 東葛地域福祉事業所 岩佐哲也インタビュー

  • 構成担当が、ひきこもりオンライン当事者会に参加してみた。

  • 高知ひきこもりピアサポートセンター、ピアサポーター下田つきゆびさんインタビュー

  • ひきこもり当事者の家族会に参加されているご家族の方にお話を伺いました。

ページトップへ戻る