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- 大阪府「だらだら音楽集会」
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大阪府
「だらだら音楽集会」(特定非営利活動法人 ウィークタイ)
※2019年時点での活動情報です。最新の活動状況は各居場所にご確認ください。
基本情報
- 居場所名:だらだら音楽集会
- 主催団体:特定非営利活動法人 ウィークタイ
- 開催場所:青年の家いぶき3階 プラネタリウム跡地
- 世話人:泉翔
- 参加要件:なし(不登校・ひきこもりの当事者経験者かは不問 趣旨をなんとなく理解している人なら誰でも)
- 参加費:無料
- 開始時期:2009年10月(2010年から事業化)
- 開催頻度:年4回
- 参加者数:12人(1回の参加人数はおよそ10~15名)
- 活動内容:バンド演奏、各種の楽器演奏、ダンス、歌、身体表現、非日常を楽しむ、トリップする
活動内容
ギター・ドラム・ベース・マイクなど、充実した楽器が使える会場で、音楽を演奏して楽しむ。初めてでも、自由に楽器を触り、楽譜を持ち寄って歌うなど、参加できる。「だらだら」という名前の通り、長い時間にこだわっており、現在は13時から20時までの長い時間を確保している。
その時の流れで色々な曲を演奏。参加者も舞台に上がって、好きな曲を歌える。あらかじめ用意したプログラムは無く、即興も多い。いきなり始まるのではなく、人がだんだん集まって勝手にスタートする。新しい参加者が来場するたびに自己紹介を行い、長い時間続いていく。
ある日の参加者は男性9名、女性3名。いつも外見性別は男性が多い。自認性別は訊いたことがない。
会場の豊中市青年の家「いぶき」には、現在使用していない二重防音のプラネタリウム室がある。プラネタリウム自体はすでに機材が古いためか使用されていない。部屋は二重の防音設備になっており、市内の音楽サークルなどに無料で貸しているのを利用している。
特徴
音楽を通して「居る」場所である。口下手で、語ることが苦手な参加者も、ここでは歌ったり楽器を演奏したり、あるいはただ体を揺らしたりして、音楽活動としてその場に「居る」ことができる。「居る」ことによって参加でき、人とのつながりが築ける。身体的に適度な疲労をともなうというのも、やりきった感じを得られる。
最近は自己紹介の時間を短縮、もしくは省略する居場所が増えているが、ここでは人とのつながりを築くため、新しい参加者が入ってくるたびに、新たに自己紹介を一周おこなう。また、初めて来ても、本イベントの案内メールを見せたら鍵を開けてもらえるよう、会場の係員に頼んである。終了後も参加者はなかなか帰らず、よく警備員に怒られるので、撤収時間には余裕を持たせて開催している。
男女比はおよそ4:1。「音楽と遊ぶ」非日常を体験する、テーマパークのような居場所。批判されないこと、上手い下手で競争にならないように気をつけており、初めての参加者が、好きな曲を安心して人前で歌うことが出来る。
大切にしていることは次の通り。
- 音楽を楽しむ、シラフではじける、肉体的に疲れる
- 参加者によってその都度内容を決める
- ステージに上がってもらう
- 自傷行為や薬物などを用いずにハイになれる時間にする
- 時間が経つのを忘れるくらいに、笑い、喜び、楽しむ
上達を目指したり、競争したりする場所では無いため、バランスが課題。長期間参加しているメンバーが上手くなりすぎ、メンバーが固定される可能性がある。あえて慣れていない曲を選び、意図的に場を崩す等の工夫をしている。
参加した利用者からは「直接就労につながらなくても、生きていく自信につながる良い経験になった」「音量を気にせず無料で音楽ができるので、助かっています」といった声が寄せられている。
contents 当事者・経験者の声に触れよう
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全国キャラバン ㏌ 鹿児島「今わたしにできること〜色んなこころの居場所を考える」
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全国キャラバン ㏌ 山口「今わたしにできること〜安心できる第三者の力」
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全国キャラバン ㏌ 山形「今わたしにできること〜地域づくりの視点から」
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全国キャラバン ㏌ 栃木「今わたしにできること~ひきこもり当事者の家族に対して」
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全国キャラバン in 滋賀「今わたしにできること〜多様な立場からの関わり方」
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ヒャダインさんからのメッセージ
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佐々木一医師からのメッセージ
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海谷一郎さんからあなたへ
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ボイスTV⑥【仲間とつながる】ゲスト:宮本亞門/宮武将大(一般社団法人hito.toco 代表理事)
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ボイスTV⑤【親の気持ち 子の気持ち】ゲスト:宮本亞門/池上正樹(KHJ全国ひきこもり家族会連合会副理事)
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ボイスTV④【お金と仕事のこと】ゲスト:JOY/石井志昂(不登校新聞代表)
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ボイスTV③【ゲームとかネットとか】ゲスト:JOY/新里渉(元ひきこもりプロゲーマー)
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ボイスTV② 【ココロと健康】ゲスト:山田ルイ53世/大橋伸和(ひきこもりピアサポーター)
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ボイスTV①【世間の目がツライ!】ゲスト:山田ルイ53世/林恭子(ひきこもりUX会議代表)
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ひきこもってた時、つらかったことは?きっかけは?
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イジメから不登校・ひきこもりへ。20歳で居場所につながり仲間との起業を目指す
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10.22ひきこもりVOICE STATION全国キャラバンin TOKYO ダイジェストムービー
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経験者として居場所づくりを展開。今、必要な支援とは?
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