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ひきこもり支援に携わる方のためのヒント集

ひきこもりVOICE STATION歩みの例(2)ひきこもり状態を経験された方の歩みの例

支援機関につながる前の支援機関の印象等

  • 支援機関(以下、センター)に行く前の印象は特になく、何も考えずにセンターに訪問した。
  • 当時は家庭以外で話す機会はほぼ無かったので、そういう意味では、人と話す(話す内容を組み立てる)リハビリという感じであった。

支援につながるきっかけと経緯(出来事と気持ちの変化)

ひきこもり状態を経験

  • センターに通う前は、散歩程度の外出はしていたが、人付き合いはなかった。
  • 大学卒業後に就職したが、その後、短期間でリストラにあい、うつ状態になった(自分自身では気が付かなかった)。

支援機関について知る

  • 心配した母親が、行政機関に相談をしたところ、センターを紹介された。

支援機関の活動に参加

  • 自分としては、しばらく暇になり、どうしようかと考えていたが、次の一歩が踏み出せない状態だった。むしろ、目標がなく、踏み出す必要さえなかったが、社会復帰のきっかけになればと思い、7~8年前に通い始めた。
  • 自分と同じようにセンターに来る方は自分のように何かしらの事情があって通っていると推察でき、相手が思っていることは分からないが、積極的に自分に対して踏み込んでくることもないため安心感がある。

活動状況

これまで

  • センターでは少しずつ社会体験の場を提供してもらった。また、ハローワーク等からも社会体験のきっかけを作ってもらい、実際に紹介してもらった事業所での職場体験、期間限定での会社勤務なども行った。現在は派遣のような形態で5~6年ほど働いている。
  • また、現在は、ボランティアとして、社会参加のきっかけ作りのイベント企画を手伝っている。

これから

  • 今後についての具体的な目標はないが、親にサポートしてもらえてありがたいという思いと、自立して親を安心させてあげたいという思いが、天秤のようにある。

ご本人と担当者、それぞれから見た印象

支援対象者より

  • 不安などをセンターで吐き出すことで心が健康になっていくと感じる。また、センターで話をすると、今、自分にとって考えなければならない大切なことを思い出すことができる。

支援担当者より

  • ボランティア活動の中で当事者の方にも細かく気を配ってくれ、支援をしてく上で、大変頼りになる存在である。

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